2020 平井崇裕
2020年度 岡山理科大学工学部建築学科 卒業設計審査会 優秀賞
「他人が家族になり得るか?」彼の卒業設計は、ここから始まった。センセーショナルなこの問いに対して、ひとつの解を示したこの作品は、コロナ禍で個人主義が加速し、家族の単位も細分化している現代における処方箋となり得るかもしれない。
本計画は、共通の趣向を持った核家族1世帯・老夫婦1世帯・独居老人2世帯・学生2世帯の計6世帯を1ユニットとし、ユニット毎に備わった特設の建築装置を展開することで、「共助」の関係が成立するよう緻密に計画されている。そして、全16ユニットが交錯しながら積み上がり、その下階に保育園と老人福祉施設を配置することで、生涯助け合いながら住み続けることができる集合住宅+幼老複合施設を構成している。
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