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RESEARCH
CASE 01 VRとストレス指標を用いた建築設計プロセスに関する研究
使い手の身体情報を両者の共通認識としてデザイン協議をする手法の研究事例
従来、建築計画学あるいは設計方法論の研究において、「ユーザーの視点を建築設計のプロセスに取り込むこと」には、さまざまなアプローチが試みられてきたが、大部分は健常で汎用的なユーザーを対象としたものであった。これに対し、ユーザーの身体性が大きく設計に関わる場合、例えば、高所恐怖の不安障害患者に対して高層ビルの窓際を全面ガラス張りにするようなミスマッチを、事前にチェックできるような設計プロセスは実現されていない。そこで本論文では、新しい情報技術である「VR(Virtual Reality)」と医療・心理分野で広く使われている「ストレス指標」を導入することで、建築の設計のプロセスに特定のユーザーの視点を取り入れ、設計者がユーザーの特性を常に科学的に評価しながら設計が進められるためのモデルを提示し、それを検証したものである。
早稲田大学理工学術院 創造理工学研究科 建築学専攻 博士(建築学)学位論文 2014年12月
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CASE 02 VRを活用した寸法感学習スキーム
スケトレの開発とその効果の実証
使い手の認識力を向上させて作り手の認識力に近似させる手法の研究事例
寸法感とは、実際の空間の広さや物の大きさを、数値(寸法)に換算して把握できる感覚のことである。建築設計やプロダクトデザインの教育において、この寸法感の習得は非常に重要とされてきた。しかしながら、これまでその育成のための教育環境は十分に成熟してこなかった。 本研究では、実物大の空間を自由に体験することができるVRを活用し、寸法感学習ツール「スケトレ(スケールトレーニング)」を開発し、被験者実験を通してその効果を検証した。
日本学術振興会科学研究費補助金・若手研究(B) 16K16332
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