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  • 執筆者の写真Daiu Mabuchi

温泉と牛がつくる通りと新たな町並み

更新日:2022年3月10日

2017 山村 拓也


  • 2017年度 岡山理科大学工学部建築学科 卒業設計審査会 優秀賞

  • 第13回優秀卒業作品コンクール 会長賞[岡山県建築士事務所協会]

 

 「湯村温泉」は、兵庫県北西部の日本海側の山陰地方に位置し、新温泉町にある自然豊かな町で山陰ジオパークに認定される街である。街中に入れば人よりも先に牛に会うと言われるほど、牛のいる日常的風景が広がっている。

 この計画は、バスターミナル・温泉街の沿道・空き家に注目し、「温泉」と「牛たち」が織りなす活気あるまちづくりを提案した独創性の高い作品である。

 まず、温泉町への交通の要所であるバスターミナルには、足湯や入浴ができる集約された温泉機能と、但馬牛の競りが見学できる体験型市場機能を付加させて、住民と観光客が交流できる新たな地域拠点として再興させた。次に、温泉地として寂れてしまった街道には、温泉と同時に但馬牛も味わえる飲食店群や、沿道を闊歩する牛を使って移動できる沿道を計画し、バスターミナルから街の内部へ賑わいを引き込む工夫が凝らされた。最後に、空き家には、すでに温泉が引き込まれている利点を生かして、スローツーリズムを楽しむ観光客が長期滞在を楽しむことができる宿泊施設を展開させた。

 

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